脱原発市長を京都から 俳優・山本太郎さん訴え
昨年の3・11の大震災による原発事故以降、反原発の活動を全国的に展開している俳優の山本太郎さんが1月29日、中村和雄京都市長候補の応援に駆け付けました。中村さんとともに河原町三条と四条で街頭トークを行い、「脱原発の市長を京都からつくろう」と歩いて支援を呼びかけ700人あまりの若者を中心とする市民が集まりました。
山本氏は「中村さんの応援のためだけに東京から来ました」と述べると聴衆から大きな拍手が起こりました。そして3・11まで原発に無関心だったことは間違っていたとのべ、「こんな危険な原発を子どもたち、そして未来の世代に残してはいけない。原発事故が起きて、国は何もできないことがはっきりしたじゃありませんか。電力会社や国のもうけのために、そんなお金のために私たちの命を差し出すわけにいきません。原発がなくても電気は足りています。脱原発の市長を京都からつくろうじゃありませんか。みなさんはそれができる。若い方、投票に行って下さい。2月5日、必ず中村市長を実現させて下さい。1000年の都、京都の意地を見せて下さい」と呼びかけました。若者らは携帯電話やカメラで撮影しながら「がんばるぞ」と応えていました。
中村候補は「原発はもういりません。京都市長になって6月の関西電力の株主総会で脱原発を提案したい。2月5日、ご一緒に京都から日本を変えましょう」と訴えました。
車上からは沖縄から駆け付けた琉球大学の矢ケ崎克馬名誉教授(放射線防護学)がマイクを握りました。矢ケ崎氏は、原発から80キロ離れたところでも放射線による健康被害が見られることや国が年間被ばく量を1ミリから20ミリシーベルトに上げたことを厳しく批判。「命、暮らしを守る、市民のための政治を実現させるため、中村さんの当選に力を貸してほしい」と力を込めました。