東北物産展 東日本大震災支援につなげようと、京都総評傘下の伏見地区労と伏見ふれあいユニオンが主催する「3.11東北応援デー…東北物産展」が11日、京都市伏見区内で店開きし、丹波橋通の2カ所と大手筋納屋町商店街にある寺院の3カ所での特設店舗で、21人の仲間がボランティア販売活動に参加しました。
 東北3県の被災地から現地の業者の物産を直接仕入れての販売で、宮城県から牛タン、テールスープ、真いか塩辛、イワシやサバの味噌煮、フカヒレスープなど18種、岩手県から年輪花林糖や黒糖、おこしみそパン、福島県からは有名な喜多方ラーメンなど直送の品々が特設店舗に並べられました。開店直後から買い求める人でにぎやかになって瞬く間に完売。さらに多数の義援金のカンパも集まりました。
 地域の労働組合が主催する物産展は今回が3回目。東北現地へボランティアなど直接の支援ができなくても、何かできないかとの地域の人々の熱い思いを汲み上げて「京都にいてても支援できる」と取り組まれました。「こんなんで支援でき役に立つんやったら」とたくさん購入する女性や「もう喜多方ラーメンはないの」とブリ生姜煮やチーズ笹かまなど買う年輩の男性、「おつりはカンパします」と若い女性、「もうちょっと早くくればよかった。次はいつ販売するんですか?」と完売直後に訪れた人も多くあるなど、好評の特設店舗になりました。
 地区労事務局長の香川裕一さんは「地域労組が地元の人達に支援を呼びかけて取り組み、今回も完売できました。毎回、ほんとに多くの地元の方たちの支援と協力をいただき、東北被災者の方々との温かい絆がつくられています。同時に、地域労組との絆も一層強まり、その輪も広まってきていると実感できてほんとにうれしいです。今回は新たに営業を再開された業者の商品も取り寄せての販売で、少しでも応援できるのでは」と話していました。(仲野良典)