梅小路パークプロジェクト 京都市の梅小路公園(下京区)に、オリックス不動産(東京都)が建設した京都水族館がオープンした14日、公園周辺の住民らでつくる「梅小路パークプロジェクト」が、同公園内で、市民の憩いの場を企業の営利活動に提供した市に抗議し、来館者に「公園は市民の財産だ」とアピールしました。
 同パークプロジェクトは、水族館計画が本格化した09年6月に発足。水族館建設で、広域避難場所に指定されている公園の機能が損なわれることや、年200万人の入場者による交通渋滞、騒音など生活環境悪化の懸念から、建設に反対してきました。
 昨年11月には、市を相手に水族館の設置許可は都市公園法違反として、許可取り消しを求めて京都地裁に提訴しています。
 抗議行動には、15人が参加。イルカの着ぐるみをかぶり、「海のない所で、なぜイルカを飼育するの?何のための水族館?」「結局、お金のため」と訴えました。
 メンバーの平野泰子さん(63)は「残念ながら施設はできてきしまったが、交通渋滞などの問題はこれから。監視を続けていきたい」と話しています。