ジヤトコ裁判を勝たせよう 支援の「会」総会で決意
2008年末から2009年初に自動車部品製造会社「ジヤトコ」京都工場(京都市右京区)を雇い止めされた11人の元派遣社員が同社を相手取って裁判をたたかっている問題で18日、「派遣労働者(ジヤトコ)の裁判を勝たせる会」は総会を開き、裁判勝利へたたかいを強化することを確認しました。
50人が参加。あいさつした同会の大平勲会長は、裁判所から和解勧告されたことを報告、「勝利へさらにたたかいを」と訴えました。
原告が発言に立ち、「これまで支援をいただいて本当にありがたい。私たちなりにできることをやって、勝利したい」と語りました。
弁護団を代表して、中村和雄弁護士が報告。労働者派遣法の改正が「製造業派遣の禁止」などを除いて当初案より後退して、衆院を通過したことを紹介し、「本件が抜本改正へ、少しでも巻き返せる一歩となる成果にしたい。ほかの非正規雇用のたたかいとも結んでたたかおう」と呼びかけました。
萬井隆令龍谷大学名誉教授が講演。「派遣切り」問題の裁判で、近年の判例や法解釈を紹介しながら、現行の労働者派遣法の問題を解説しました。「『派遣』がいかに労働者を苦しめているものか、さらに社会にアピールすることが労働組合の課題だ。理論的に優れているだけでは勝てない。まともな派遣法改正のためにも、裁判勝利のためにも、労働組合のたたかいが不可欠」と訴えました。