「提言」、懇談会に期待(3) 三条商店街振興組合理事長 上田照雄さん
日本共産党が2月7日発表した「消費税大増税ストップ!社会保障充実、財政危機打開の提言」と同党の志位和夫委員長を迎えて開く「日本と京都の暮らしと経済を語り合う懇談会」(7日13時、ウェスティン都ホテル京都)への各界の期待の声を紹介します。
社会保障充実こそ
「提言」を読みました。政策が本当に地域経済に効果があるのかはわかりませんが、よく聞いてみたいと思います。今の大変な暮らしをなんとか好転してくれる政策に、どこの党派が出すのかは関係ありません。
民主党は「消費税増税は4年間しない」「ムダを削減する」と訴えて政権交代しました。私も民主党の政策に期待していましたが、結局ムダらしいムダは何も削っていないんじゃないかと思います。八ッ場ダム建設を再開するなど大型開発を続けながらの増税は許されないというご指摘は、そのとおりと思います。
財源は、私たち庶民にはわかりません。ぜひ政治家が党派関係なく、議論する中で探り、私たちに示してほしいと思います。ただ、消費税の増税は、今の不況のときにやるべきでないとは言いたい。
私たち商店街は、「地域コミュニティの中心」という役割を自覚し、果たそうとしています。地域の子育て世帯やお年寄り世帯が集まれる場所を開き、地域活性化につながるイベントの受け入れを積極的に行っています。そうした地域の方々が安心して活動するためにも、社会保障の充実はしてほしい。「提言」で指摘されていることも、まず聞いてみたいですね。(「週刊しんぶん京都民報」2012年3月25日付掲載)