原発施設見学 北区上京区で脱原発の運動を広めようと結成された「北上原発ゼロネット」は8日、若狭にある原発のPR施設を訪ねるバスツアーを開催し、地域の幅広い個人団体40人が参加しました。同ネットはデモや学習会を開催してきましたが、原発再稼働の動きが強まる中、京都市内から50キロにある若狭の原発を知ることが必要とこの日の取り組みとなったものです。
 バス車内では、原発の被害を報じたドキュメンタリーを視聴し、浜田良之京都府会議員の「福井県の原発群の危険性について」との講演を聴きました。現地では福井県議会の日本共産党佐藤正雄議員の案内で関西電力美浜原発PRセンターと日本原子力研究開発機構の「もんじゅ」PR館を訪れ、職員から説明を受けました。
 美浜では、福島原発の事故をふまえたストレステストの計算結果は評価された、さまざまな対策をとっている、免震事務棟やアクセス道路の建設計画はしており安全基準からも問題はない、と安全を強調する説明に終始しました。また「もんじゅ」では、ナトリウム漏れによって長期間の運転停止となっているにもかかわらずその重大性には触れず、高速増殖炉の「夢の原子炉」との説明にとどまりました。両施設とも、質疑応答では安全性・信頼性を質す質問に対して納得のいく説明はありませんでした。
 参加者からは、「いまだに安全神話に基づく再稼働ありきだ」「福島の大事故の反省はみられない」「電力不足の根拠もあいまいだ」「放射能汚染が子どもに与える影響はとても恐ろしい」などの感想が出され、再稼働をやめさせるために地域にもっと運動を広めていこうと意思統一を行いました。
 ツアーには、くらた共子京都市議も参加しました。