大飯原発「再稼働」やめて 関電支店前で市民グループ
野田政権が関西電力大飯原発(福井県おおい町)3、4号機の再稼働を急ぐ中、11日、脱原発を目指す市民グループらが関電京都支店(京都市下京区)前で宣伝し、署名を呼びかけました。
昨年4月以降、毎月11日に同じ場所で取り組んでいるもの。「使い捨て時代を考える会」と「さようなら原発1000万人署名・京都の会」が呼びかけ、42人が参加しました。「再稼働いやどす」「不要核電」「げんぱつとめて」などのプラカードを掲げ、時折激しく雨が降る中、約1時間半にわたって宣伝し、「政府の安全・安心を無視した拙速な政治判断に反対します」などと書いたビラを手渡したり、全国1000万人分を目標に取り組んでいる、脱原発・自然エネルギー中心の社会を求める署名を訴えました。
大飯原発の再稼働をめぐっては、関西電力が提出した工程表(安全向上計画)について、枝野経産相が「(新基準に)おおむね適合」「安全性はおおむね確認された」として週末にも再稼働の判断に踏み切る構えを見せています。
署名を呼びかけていた長岡京市の女性(60代)は、「政府も関電も再稼働を急いでいますが、もう原発を動かす資格はないと思います。福島事故でドイツが脱原発を決めたのに、日本が原発を止められないのはおかしい。1日も早く原発ゼロの日本にしたい」と話していました。