「提言」に期待・共感─参加者の感想から
京都府保険医協会副理事長・垣田さち子さん
懇談会では、さまざまな分野や業界の方々が具体的な実情を語られた点が良かったです。思いは共通しています。
「税と社会保障の一体改革」は消費税増税とともに社会保障全般にわたる改悪を提起しています。今重要なのは、この一体改革が生活をどう変えてしまうのか、どんな影響を与えるのか、国民一人ひとりがイメージできるまでに各分野で実態に即して明らかにすることです。
私たちが昨年秋に運動を始めた時は、「これで社会保障が良くなる」という期待が大勢でした。しかし、社会保障充実には増税の１％分しか充てられないなど中身が少しずつ分かってくるにつれて、反対が賛成を上回るようになっています。「そうは言ってもお金がない」と考える人には、共産党の今回の「提言」も示しながら、運動を大きくしていかねばならないと考えています。
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光本瓦店代表取締役・光本大助さん
消費税、今でも商売を圧迫しているのに、増税なんてとんでもない。共産党さんには何としても増税ストップを実現してほしいのです。
懇談で、公共工事の受注機会がないという電気工事協同組合の発言がありましたが、私たちの京都府瓦工事協同組合も同じです。京都市では、景観条例の関係で公共工事の発注数は増えているのに、ほとんどの工事が大阪の大手業者に取られています。そこに共産党が関心を持っているのも良かったと思います。
若い人からテレビ局の話もありましたが、政治に関心ある若者はたくさんいると思うので、もっと多様なチャンネルで共産党の政策を訴えてほしいです。
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株式会社創電代表取締役・麻田弘史さん
非常に分かりやすい内容で良かった。1500人ほどの組合員を持つ私たちの組合は、中小零細で超零細がほとんどであり、消費税は死活問題です。増税はやめてほしいのです。話があった税金の取り方は、所得の高い人から取る累進課税が一番だと思います。
志位さんが質問に非常に丁寧に答えられ、驚きました。これまで偏見もありましたが、外交問題の話は初めて聞き、ちゃんとした政策を持っておられることを知り、すごいと思いました。
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晶和電気工業株式会社代表取締役・藤井正さん
消費税増税は本当に困ります。ＴＰＰも大変なことだという認識であり、今、勉強会を始めています。現状は、２億７千万円以上が国際調達となっていますが、ＴＰＰが締結されれば、その制約がなくなり、アメリカだけでなく、国外の企業が参入し、地元企業が崩壊することが予想されます。地域経済の発展をちゃんと進めることは大多数の人たちの幸せにつながるはずです。
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京都府板金工業組合理事長・田原茂さん
消費税増税ではもうやっていけません。私たちの業界で増税の最大の問題は材料の仕入価格の高騰です。請負価格は20年前から変わっておらず、私たち業者の収入がどんどん減っていきます。今の収入は最盛期の３分の１ほどであり、消費税５％でもつらい現状です。
共産党の提言で、消費税増税に頼らずに将来の展望を示しているのは喜ばしいことです。特に、「経済を内需主導で成長の軌道に乗せる」という部分は、その通りだと思います。私たちのような職人や中小・零細企業が仕事を確保でき、元気になれば、それに伴い税収も増えると思います。
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株式会社財木社長・財木祥次さん
私の発言に対して、志位さんが非常に丁寧に説明していただいて、良く分かりました。
民主党と自民党は、選挙のことばかりを考えていて、党の境目がなくなっています。だから、橋下大阪市長の「維新八策」のように、こうするという具体的なものを出してくると、そこに話題を呼ぶ要因があるのではないでしょうか。
提言は、全文はまだ読んでいませんが、今日の報告を聞いた限りでは、社会保障の充実をはかって所得も増やしていくという方向や、消費税の増税が経済の立て直しにも、財政危機打開にも役立たないばかりか、経済・財政危機をどん底に落としてしまうというのは、その通りだと思います。しっかり全文を読ませていただきます。
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京都の浴槽販売業界の組合幹部
消費税の増税をしない話とか個別の政策は、確かにその通りでええと思います。難しい話を分かりやすくするように話をされたのは良かった。大変だったと思います。
共産党は政党助成金をもらわず筋を通してきている点は立派やと思います。そのあたりをもっと言っても良かったのではないでしょうか。国民新党の分裂劇の本質は政党助成金が欲しいだけの話なんやから。
今、国民はこの国をどうしたらいいのか、ビジョンを知りたがったり、夢を見たがっていると思います。胸が躍るような話を聞きたがっています。共産党は、地道に積み上げているものがあるわけだから、もっと大局的な方向を押し出してほしい。
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つとう医院・伝（つとう）俊秋さん（京都市左京区・開業医）
09年総選挙では、民主党が「４年間は消費税を増税しない」と公約したのと、とにかく自民党の政治を変えたいと考えて、民主党に投票しました。ところがうそだった、裏切られた気分です。
患者さんの中には、国保料が払えず保険証がない人、お金がなくて医療費を払えない人がいます。今、消費税増税されたら、こういう低所得の人たちが暮らしていけなくなります。
共産党とは政策、今回の提言の中身ではまったく一致しています。ただ、患者さんの中にはまだ共産党への偏見もあり、共産党の政策、提言の中身をどう多くの国民に広げていけるかどうかだと思います。
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太平織物株式会社代表取締役・平井基之さん
大変、いい話を聞かせいただきました。共産党が、反対だけでなくきちんと対案を示されたことは非常にいいことだと思います。また、領土・外交問題についての考えを聞けたのも良かった。もっと深く聞きたいところです。
日本には５つの大きなネクタイ産地がありますが、全部苦境に立たされています。西陣ネクタイはピーク時百数十社だったのが、今は実質十数軒にまで激減しています。
報告にあったように今、消費税増税をやったら経済を無茶苦茶にしてしまう。何としてもやめさせたい。将来、増税の場合でも、食料品は非課税にするとか、いろいろなことを考えなくてはならないと思います。
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京都府板金工業組合理事・西嶋豊さん
住宅リフォームの仕事などをやっています。新築やマンションの建築は金額が大きいため、消費税10％は200～300万円になってしまい、そのため買い控えが起こる可能性があります。結果としてリフォームの仕事が減ることにつながります。仕事で使う材料の仕入価格も高騰しています。そこに10％消費税はどうしようもありません。
志位さんの説明で、増税したら景気が悪くなるということを数字を示して明かにされ、具体的でなるほどと思いました。どうしたら増税を阻止できるかという方法も聞きたかったですね。
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上京小売酒販組合理事長・白瀧雅章さん
今まで共産党というと、自民党と同じ古い体質・殻のようなものを持っているイメージがありましたが、志位委員長の話を直接聞いて、印象が変わりました。筋は通しているが、意外と現実に合わせて柔軟な対応をしていると思いました。
一番良かったのは自衛隊、軍事費問題の説明です。自衛隊をすぐになくすのではない。安保条約にも書いてない「思いやり予算」は必要ない、というのはその通りだと思います。経済提言を出し、懇談会を開いて意見を聞くという姿勢はいいですね。
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京都エビスク七条協同組合理事長・上田正行さん
提言は本当に納得できます。少しでも早くデフレ脱却を実現してほしいので、提言の実現を進めてほしい。内容を広く国民に示せば、国民から「消費税増税のほかに、こんな選択肢もあるのか」と関心が集まり、政策への支持が広がるはずです。
そのためには、国民に共産党が政策を実行できる党だと示してほしい。国民は政治が変わらないと思っています。提言の一部でも前進させて、政治が変わったというところを見せてもらえれば、安心できます。
京都は共産党が強い。京都で支持が広がれば、全国にも広がるはずです。ぜひ頑張ってほしい。
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京都建築設計監理協会会長・川下晃正さん
提言の中身も、私の発言に対する志位委員長の答えも、すべて納得でき、その通りだと思います。
私は共産党を支持していますが、建設業界には保守的な方が多く、「共産党は大型公共工事＝悪にしている」と考えている人が少なくありません。だから、今回のような懇談会形式で、意見交換できる機会は非常に重要だと思いました。
できれば、もう少し意見交換できる工夫をしてほしい。グループ討論の場をつくったり、業界ごとの懇談会にしたりして、少しでもお互いの意見が分かり納得できるように。志位委員長でなくても、府の幹部や議員がもう少し訪問に来てもらいたいですね。
