派遣法の抜本改正へ運動 ジヤトコ裁判勝利報告集会
2008年末から2009年初に自動車部品製造会社「ジヤトコ」京都工場(京都市右京区)を雇い止めされた元労働者11人が直接雇用を求めた訴訟が和解解決したことを受け27日、京都市内で報告集会が開かれました。支援者ら100人以上が参加しました。
支援組織の「派遣労働者(ジヤトコ)の裁判を勝たせる会」(大平勲代表)の主催。和解は3月、京都地裁で裁判所が示した金銭解決の和解案に両者が合意して成立しました。和解案では同社が2006年まで「偽装請負」を行っていたことを労働者派遣法違反と認定。原告らの厳しい生活実態を受けて早期解決を提示しています。
原告を代表して小川明人さん(42)があいさつし、「多くの方に支援をいただき、背中を温かくおしていただいた。(支援がなければ)ここまでやってこれなかった」と感謝を述べました。
中村和雄弁護団長は、直接雇用を勝ち取れなかったものの、運動の中で派遣元と派遣先の両方に賠償させたと報告し、「大きい前進だ。この経験をいかして派遣法を抜本的にかえていく運動をつくりたい」と訴えました。
日本共産党のこくた恵二衆院議員(衆院比例代表近畿ブロック・京都1区予定候補)が参加し、同社が府から雇用のための補助金を得ながら雇い止めをしたことを、同党府議団が府議会で追及したことを紹介。「派遣法の抜本改正を訴えるたたかいのもとでの裁判闘争だった。また府議会でも連携してきたものとして、ともに喜びたい」と語りました。
同党からは光永敦彦、加味根史朗両府議も参加しました。