橋下強権許さず新しい政治の流れを 乙訓革新懇フェスタ
第1回乙訓革新懇フェスタ(乙訓革新懇主催)が10日、長岡京市のバンビオ広場で開かれ、元大阪市役所労働組合委員長の成瀬明彦氏が「橋下大阪市長の強権支配と現場からの告発」をテーマに講演し、約200人が参加しました。
成瀬氏は、橋下市長が「職務命令違反は懲戒処分などの厳罰だ」として「市役所目安箱」をつくり、これを告発・密告の受け皿にし、市職員に対して攻撃を続けていることを告発。労働組合の市労連各組合(連合系)、市役所労組(全労連・自治労連)ともに組合事務所の撤去を通告され、市労連は撤去し自治労連は撤去せず裁判闘争でたたかっていると紹介。橋下市長が○「新しい大阪をつくる」をつくるといいながら、「西成特区」構想をうちだし、生活保護基準を引き下げ、貧困にあえぐ市民を追い出そうとしていること、○大阪が誇る文楽協会や大阪フイルハーモニー交響楽団の補助金をカットして大阪市音楽団は切り捨てると言っていること、○大飯原発の再稼動では反対から賛成に態度を豹変させた事―などを厳しく批判。「橋下市長の考え方、政策は新自由主義にもとづく古い政治の焼き直しであり、この反動的逆流をのりこえて新しい日本をつくろう」と訴えました。
参加者からは、「大阪の自治体現場で運動にかかわり、現状をよく知っている成瀬氏の話は、具体的でよく分かった」「どう見ても、橋下のやり方は常軌を逸している。あれが弁護士かと疑いたくなる」など感想が寄せられました。
フェスタでは、日本共産党衆院京都3区代表の石村かず子さんがあいさつ。新しい政治の実現めざし、共産党の経済提言をもって300人以上の人と対話し、共同の広がりを実感していることや、国会めざし奮闘する決意をのべました。参加者からの提案で、「原発の再稼働は許さない」との抗議・要請文を野田首相、関西電力、西川福井県知事に送ることにしました。
このほか、和太鼓や弟国ランブラーズの演奏、「合唱団おとくに」の唄などが披露されました。東日本被災地支援として寄付を呼びかけていた絹物が、段ボール箱で10箱分提供され、岩手県田野畑村の障害施設に送ることにしました。募金は約3万2000円が集まりました。フリーマーケットは16の模擬店が出店しました。(梅林)