(31)原発ゼロへ 嵐山保勝会水力発電担当理事 吉田憲司さん
福島第1原発事故の検証はもちろん、地元の復興のメドさえ立っていないのに、大飯原発を再稼働させる理由も必要性もありません。
ドイツ政府は、福島第1原発事故を受け、原発をなくす決断をしました。スイス政府も後に続きます。世界の声は「原発をなくそう」です。
日本政府がやるべきことは、再稼働の決断でありません。日本の将来を見据えた政策、ビジョンです。
私たちの「会」では、2800万円の設置費用を寄付で集め、桂川にミニ水力発電を設置。渡月橋の照明用電気を供給するなど、自然エネルギーの普及に貢献してきました。
こうした市民の努力に頼ってきた、再生可能エネルギー普及をしっかり位置づけ、原発ゼロへ足を踏み出すことこそ、国がやるべきことではないでしょうか。(「週刊しんぶん京都民報」2012年6月24日付掲載)