「原発はなくすべき」 京大・小出助教が亀岡で講演会
原発のない社会の実現を訴えている京都大学原子炉実験所助教の小出裕章氏を招いた講演会が15日、亀岡市のガレリアかめおかで開かれ、約350人が参加しました。脱原発をめざす口丹や府北部の住民らでつくる「小出裕章さんのお話を聴く会」が主催したもの。
小出氏は、原子炉の仕組みや、都心部では建設できないなど大きな危険性を抱える原発の成り立ち・歴史について解説。福島原発事故により、東北、関東地方の幅広い地域が放射線管理区域を超える汚染を受けたことを指摘し、「今の日本では、放射能で汚染された中で生きるしかない状況になっている。子どもたちを守り、第一次産業を守るために政府と東京電力は責任を果すべき。そして原発をすべて止めなければならない」と訴えました。
また、放射性物質に汚染されたがれき処理について、放射性物質を拡散しない手立てを打った上で広域処理を行い、東京電力の敷地内で処理するなど同社の責任で最終処理を行うよう提案しました。
会場から「放射性物質の無力化は不可能なのか」「放射性物質の最終処理はどうすればいいのか」「適切な放射能測定の方法は」などの質問が出され、小出氏が答えていきました。
また、前日には舞鶴市でも小出氏の講演会が開かれ、約400人が参加しました。