中小企業振興条例で地域を元気に 与謝野町で町長、住民らがシンポ
与謝野町で府内初の中小企業振興基本条例が施行されたことを記念して、シンポジウム「“まちぐるみ”で築く地域循環型の経済」が26日、同町の野田川わーくぱるで開かれ、260人が参加しました。与謝野町と同町産業振興会議が主催したもの。
太田貴美町長が主催者あいさつを行い、住民らが参加した産業振興会議で同条例がつくられてきた経過を説明。「この条例は基本的な考え方を示したもの。地域経済が良くなるのか、住民生活とどう関係があるのか、そういった疑問にお答えするとともに、条例を生かしたまちづくりについてみなさんとともに考えていきたい」と語りました。
条例制定に向けて振興会議でオブザーバーをつとめた、京都大学公共政策大学院教授の岡田知弘氏が「中小企業振興基本条例とまちづくり」と題して講演。岡田氏は経済の東京一極集中化で地方の経済が衰退する中、条例を柱として地域内経済循環などで地域を活性化させてきた他自治体の例などをあげて解説し、「与謝野町は日本有数の企業勃興地域。この条例にはそうした歴史や文化も盛り込まれ、全国的にもすぐれたものになっている。これから住民と自治体が力を合わせて具体的な施策を展開していくことが大事」と強調しました。
「中小企業振興基本条例をどう活かすか」をテーマに、農業、商業、金融機関、消費者の立場の住民らがリレートークを行い、それぞれの要望や意見、まちづくりへの展望について語りました。