大飯原発再稼働と日本のゆくえ 修学院学区九条の会は29日、「夏の学習会」を日本福音教会修学院ルーテル教会で行い、小浜市の明通寺住職 中嶌哲演氏が「大飯原発再稼働と日本のゆくえ」と題して講演しました。親子連れや会員外の参加者も多く、84人でチャペルは満員となり、第2会場も設けられました。
 中嶌氏は、1968年から関西電力の原発設置計画に対し「原発設置反対小浜市民の会」を結成し、反対し続けて来た運動、原発立地された地域でも住民運動が起き、すさまじい攻撃のなかでの住民の苦しみを水上勉氏の小説「故郷」を引用しながら語りました。
 市民の反対を押し切っての大飯原発再稼動の今を考える視点として、「国策」としての戦争推進の結果、広島・長崎への原爆投下で多くの犠牲を出したことと関連して、戦後の「国策」としての原発依存のなかでの「東電ふくしま原発事故後の国民の課題」を提起。過去の犠牲者を忘れず、現在の被災者に寄り添い、過ちを繰り返さない! 第2のふくしま許さない! そのためにも各地の九条の会が学習を深めつつ広く行動を! と結びました。
 
 会場参加者からの意見も交え活発な学習会となりました。修学院学区九条の会への入会者もあり、約20人が「マスコミが頼りない現在の日本において、1人1人が本当の意味で賢くならなければ…」「原発立地の地元での反対運動を再認識しました。お人柄がでていてよいお話でした」など感想文を寄せました。(浦さち子)