安保の狙いは米軍の軍事拠点 憲法9条を守る木幡・六地蔵の会が夏のつどい
憲法九条を守る木幡・六地蔵の会は5日、宇治市の木幡地域福祉センターで「憲法九条を守る夏のつどい」を開催しました。
同九条の会は、2004年の結成以来、毎月地域のターミナルでの宣伝行動と各戸を訪問しての署名活動を行い、新春と夏の2回集いを開催してきました。
今回の夏のつどいでは、「在日米軍は日本を守っているのか?」と題して、木幡在住の毛利崇弁護士が講演しました。毛利氏は、安保条約6条で、「極東における国際の平和及び安全に寄与するため」、アメリカ軍が「日本における基地と区域を使用することを許される」としており、極東でアメリカ軍が活動するために日本に基地を設けると指摘。「極東」の範囲は、時代とともに広がり続けて、1996年の日米共同宣言では「アジア・大平洋地域」となったと述べました。
アメリカはアメリカ議会が「日本への攻撃がアメリカの国益を害する」と判断しなければ軍は動かないし、逆にクエートのように安保のような条約を結んでない国でも「アメリカの国益を害する」としたイラクの侵入には反撃して撃退していると述べ、「安保の本当の狙いは、アメリからもヨーロッパからも遠い極東に米軍の軍事拠点を運営することにある」と指摘しました。
オスプレイの沖縄への配備について、「中国全土をカバーできるもので、米軍の一般兵器の装備がこれほど国民的関心をよんだことはない」とのべ、「憲法9条を変えて戦争をする国にさせないためには、9条改憲は反対の許さない声を国民の過半数を確保し続けること」とこの一点での広い運動を呼び掛けました。
つどいでは浪花花吹雪一座の藤野耕成さんの大道芸、松づくしや南京玉すだれを楽しみました。(山崎恭一)