京都会館解体は違法 工事差し止めへ住民提訴
京都市が京都会館(左京区岡崎)全面建て替え計画のために行う、会館第1ホールの解体工事(9月上旬着工予定)は違法だとして、地元住民ら112人が13日、工事差し止めを求めて京都地裁に提訴しました。
訴状では、「会館は、故前川國男氏が設計した戦後モダニズム建築を代表する建築。歴史的文化的価値は高い」と強調し、「解体工事は、財産の効率的運用を定めた地方財政法に違反する」と主張。また、現行建物の高さ制限(15メートル)を緩和して30メートルに建て替える計画について、岡崎地域の保全を定めた風致地区条例や高度地区に違反し、景観保全のための「新景観政策」の趣旨にも逆行するとしています。
原告代表の吉田和義さんは「住民の声を無視して、市が勝手に貴重な建物を壊すなど認められない」と話しています。