京都会館の10日解体着工ノー・イコモス「警告」に従え(6)村瀬隆也さん
世界遺産登録と逆行
「岡崎公園と疏水を考える会」事務局長 村瀬隆也さん
地元住民らで京都会館と岡崎の景観を守ろうと「会」をつくり、運動に取り組んできました。京都会館は私たち市民の建物です。市民の声を無視して強引に解体工事を始めるなど、絶対に許されません。
11月、ユネスコ主催で、世界遺産条約採択40周年記念行事が京都市内で開かれます。その際、岡崎一帯の世界遺産登録を視野にいれている市は、登録のためのアピールを行うつもりでしょう。しかしその時には、岡崎の象徴、京都会館第1ホールの解体工事が本格化しています。
イコモス・専門委員会の「警告」を無視して建物を壊しておきながら、岡崎の世界遺産登録を目指すなどあり得ないでしょう。市長の見識のなさが、世界に発信されることになると思います。
運動を一層広げて、なんとしても解体工事の中止させたいと思っています。(「週刊しんぶん京都民報」2012年9月9日付掲載)