「原発ゼロへ共同広げよう」 バイバイ原発フォーラムに200人
「バイバイ原発きょうとフォーラム」が10日、京都市中京区の京都アスニーで行われ、200人以上が集まりました。原発ゼロの実現へ運動の輪を広げようと行われ、府内を中心に原発ゼロを求めて活動する個人や団体のメンバーらが集まり交流しました。「バイバイ原発きょうと実行委員会(準備会)」が主催したもの。
主催者を代表して同実行委員会の原強さんがあいさつ。日本政府が2030年代の稼動原発ゼロを目指す方針の閣議決定を見送ったことや、青森県大間原発の工事再開を認めたことなどに触れ、「推進側の巻き返しが強まっている。ゼロの決断を実現する運動をなんとしても」と訴えました。
本多一壽・真宗大谷派僧侶、渡邉賢治・医師、出口治男・元京都弁護士会会長の3氏が、各界での「原発ゼロ」を求める取り組みの広がりを紹介し、運動への幅広い層の参加・協力を呼びかけました。出口弁護士は、10月末に関西電力と国に対し、大飯原発(福井県おおい町)1~4号機の運転差し止めを求める訴訟の準備を進めていることを紹介し、「何としても稼動を差し止めるという思いを共有し、みなさんと一致団結して止めたい。原告団の目標は1万人です」と原告団への参加を呼びかけました。
福島県南相馬市から京都府綾部市へ家族で避難してきた井上美和子さんが避難体験などを語り、「子どもの未来を考え、みなさんと手を携え(原発ゼロを)発信していきたい」と述べました。
参加者15人がリレートークを行い、「伏見でパレードに取り組んでいます。原発ゼロの実現に地域での運動が重要です。ぜひ参加してほしい」や「学集会やDVD上映会などもっと行っていきたい」など原発ゼロへの活動の継続や拡大への決意を語り合いました。