紅葉燃える東福寺
京都五山の1つ東福寺は紅葉でも有名です。同寺の真ん中にある洗玉澗(せんぎょくかん)渓谷は今紅葉に埋め尽くされています。渓谷に架かる3つの橋(通天橋・臥雲橋・偃月橋)からの眺めはちょうど見頃で大勢の観光客が訪れ「すごい、きれい」、「あの木も色づいたらもっときれいに」などと感嘆のこえでカメラに納めています。
写真は渓谷に架かる臥雲橋(重文:無料)から通天橋(重文:有料)までの渓谷を撮影したもので、橋上は押し合いへし合い状態で写真も押され押されての撮影です。東福寺(京都市東山区と伏見区との境地)は臨済宗東福寺派の総本山で、九条道家が発願し、1255年(建長7年)に完成した大伽藍を有する寺院。初代住職としに中国で修行した禅僧円璽を迎えて開山されました。
寺名は、奈良の東大寺の「東」と興福寺の「福」を拝借したもの。応仁の乱など戦乱や政権争いなど幾多の編成をへて今日にいたります。巨大な三門や絵画、彫刻、書籍などの国宝や境内の多くの建造物や絵画、彫刻などほとんどが重要文化財に指定されています。また、美しく咲く紅葉は境内周辺の25か寺の塔頭(たっちゅう)の前庭や庭園もよく手入れされ見応えがあります(有料、無料、予約制など各塔頭で異なる)。
17日(土)から25日(日)まで東福寺、泉涌寺と京焼・清水焼き窯元付近一帯で第19回「紅葉まつり」が開催されます。両寺院の紅葉狩りと約30軒の窯元がイベント会場や軒先で作品を市価の3~7割の特価販売がされます。丸一日の散策で紅葉も、清水焼も満喫でき毎回近畿一円からたくさん訪れています。(仲野良典)
「千々の色に移ろふらめど知らなくに 心し秋の紅葉ならねば」(よみ人しらず)