図書館の充実をもとめるつどい 第3回「京都の学校図書館・公共図書館の充実をもとめるつどい」が8日、京都市中京区で開かれました。府内各地から図書館の司書や利用者ら約50人が参加し、図書館の現状や充実のための取り組みを報告しました。
 京都自治労連、京教組、府立高教組、京都家庭文庫地域文庫連絡会などでつくる実行委員会が主催したもの。
 中川泰弘実行委員長があいさつし、生徒が読書に関心を持つためには、専門的な知識を持った学校図書館担当の事務職員、学校司書の役割は大きいと強調。府内のすべての公立学校に、専任、専門、正規の学校司書の配備を求めていこうと呼びかけました。
 府立高教組司書委員会の上村樹子さんが、府内の公立小・中学校への司書の配置が前進していることを報告しました。
 国は今年度から、学校司書の配置促進のために各市町村に合計約150億円を交付しました。その結果、京都府内では、昨年度と今年度を比較すると、全校に専任司書を配置しているのが、3自治体から4自治体(長岡京市、大山崎町、井出町、宇治田原町)になり、京都市内では、8人から35人へと司書が増員されています。上村さんは、運動の重要性や国の予算の一層の充実などを訴えました。
 長浜市立高月図書館館長の明定(みょうじょう)義人さんが、「子どもの育ちと読書」と題して講演。同図書館が市内の学校図書館と連携し、学校教育に貢献している実践を報告しました。