文芸作品など創作舞踊に取り組んできた日本舞踊家・西川千麗さん死去
日本舞踊家の西川千麗(にしかわ・せんれい)さんが6日、すい臓がんのため亡くなりました。67歳。京都市出身。故人の遺志で葬儀は行いません。お別れの会は18日から3日間、午前10時から午後5時まで、京都市下京区岩上通仏光寺下ル徳野町424 千麗徳屋町稽古所(自宅)で。
日舞の西川流2代目・鯉三郎、3代目・右近に師事。1981年より毎年創作舞踊公演「千麗舞の夕」を京都、東京で開催。2001年、京都府文化賞功労賞、02年、日本文化藝術奨励賞など受賞。宮沢賢治の童話「よだかの星」や小泉八雲の「雪女」などの文芸作品や明恵上人を描いた「阿留辺幾夜宇和(あるべきようは)」(原作・河合隼雄)などを題材に創作舞踊に取り組み、海外でも上演。作品の構成、振り付け、脚本、衣装、舞台美術、音楽のすべてを自己の原案で作り上げるスタイルを貫きました。
日本舞踊の初心者向けの「睦月会」を毎年開き、昨年は20年を迎えました。
京都民報紙上では、1997年新年号で日本共産党の西山登紀子・元参院議員との対談をはじめ、たびたび創作舞踊、随想などで登場しました。