世界平和の願かけて 二月堂へ竹送り 京田辺市普賢寺
11日早朝より、京田辺市普賢寺地域で、奈良東大寺二月堂の春を呼ぶ行事・修二会「お水取り」で使われる巨大松明をつくる竹を寄進する「二月堂竹送り」が行われました。地域の住民でつくる「山城松明講社」が中心となって、途絶えていた風習を復活させたもので、今年は36回目となり、200人近い参加者、見学者が集まりました。
朝8時前から同地域の竹林から竹を掘り起こし、いったん地元農家の方の農産物等直売施設でもある「普賢寺ふれあいの駅」で休憩します。ここでは地域住民の方が参加者などに大根炊きを振舞われます。その後、近くにある普賢寺大御堂観音寺で、二月堂までの道中安全を祈願します。祈願の後には住職により竹に、竹を寄進された方の氏名・団体名とそれぞれの願いなどを揮毫(きごう)されます。
今年は京田辺市内で国際交流に取り組む団体が「世界平和」の願かけをされ寄進されたほか、「家内安全」、「千客万来」、「奈良観光振興」、などそれぞれの願をかけた8本の竹が二月堂へ送られます。
安全祈願が終わった後は、参加者、見学者が一緒に竹を担いで近くへ待機しているトラックまで運び、奈良市内まで運搬されます。(青木綱次郎)