防衛省住民説明会 航空自衛隊経ヶ岬分屯基地(京丹後市)への米軍「レーダー」配備問題で、防衛省は11日、同市立宇川小で初めて住民説明会を開きました。住民ら240人が参加。米兵による犯罪や電磁波による健康被害、攻撃のリスクへの不安などが噴出しました。
 防衛省近畿中部防衛局の及川博之局長らは、候補地選定の経緯や配備目的などを説明し、○最大160人程度の米軍関係者を配置○基地南側の数ヘクタールの土地を買収―などとしました。
 住民は、沖縄の米軍犯罪を例に、「基地に逃げ込めばなかなか逮捕できない」と不安を訴え、配備目的を「米国のミサイル防衛のためではないのか」と問う声もありました。
 また、「ここは風景が財産、それを壊してまで、(配備する)必要があるのか」と問う声や、「市民の反対で市長は反対を表明するのか、市長の反対で国は配備しないのか」という意見も出ました。
同省職員は、「日本の防衛のために必要で、理解をしていただきたい」「国、地元、米軍と協力して事件・事故防止に万全をつくす」と繰り返しました。
 参加者の30代女性は、「小学生の娘が犯罪に巻き込まれないか不安。説明会で不安は解消できず、このまま進めるのは納得できない」と話しました。