全京都統一メーデー 第84回全京都統一メーデー大会が1日、京都市中京区の二条城前広場など府内12会場で開かれ、1万1000人が参加しました。今年のメーンスローガンは、「すべての労働者の賃上げ、最賃1000円以上の実現」「消費税増税反対」「TPP参加阻止」「なくせ原発・再稼働反対」「Xバンドレーダー設置反対」などが掲げられました。
 8000人が集まった京都市の二条城前広場では、京都総評の吉岡徹議長があいさつ。自民党政権が巨額の負債を抱える大型公共事業開発や原発増設・再稼働、京丹後市への米軍Xバンドレーダー設置、改憲に向けての96条改悪など、国民にさらなる負担を強いようとしていると指摘し、「これらの負担で、国民の批判かわしとして公務員バッシング、賃下げが行われている。しかし、民間への賃下げの波及が広がるなど、負の連鎖となる。私たちは公務と民間の分断をはね返すためにも、民間・公務で団結し、たたかいぬこう」と呼びかけました。
 日本共産党の井上哲士参院議員が連帯のあいさつをし、「憲法96条改悪は、憲法を時の権力を国民が縛るという本質から変えてしまう。改憲派の中からも批判の声が上っている。共同のたたかいをさらに大きく広げていきましょう。参院選で安倍政権に待ったをかけ、憲法が生きる新しい社会を目指しましょう」と訴えました。
 大会後、3コースに分かれてデモ行進。メーデー初参加という京都市立職労組合員の保育士(22)は、「こんなに多くの人が参加するのかと驚きました。公立保育園の民営化が進められていますが、公立だからこそできる保育を守りたい」と話していました。