Unⅰon Up 労働組合が仕事の魅力や組合の役割を発信するフェスティバル「Unⅰon Up(ユニオンアップ)2013」が19日、京都市左京区のみやこめっせで開かれ、1800人が集まりました。京都総評(吉岡徹議長)傘下の労働組合でつくる実行委員会主催で、今回初の取り組み。
 会場は50以上のテントが並び、京建労組合員によるミニ上棟(むねあげ)、合同繊維組合員の西陣織・友禅染体験、保育園・学校の給食紹介など、各労組のブースで仕事の魅力が紹介されました。
 ステージでは、「ブラック企業の見分け方」と題したシンポジウムが企画され、中島正雄京都府立大学教授、東海林智前新聞労連委員長・毎日新聞記者、川久保尭弘NPO法人POSSE京都支部代表、五十川進立命館大学キャリアカウンセラーらがパネルディスカッションしました。
 東海林、川久保、五十川の各氏が取材・相談で得たブラック企業について、「散々『能力がない』と罵倒し、退職を迫る」「月給制に切り替えて超長時間労働を強い、3日間も家に帰れなかった」などの実態を告発しました。中島氏は、イジメやハラスメントによって自己都合退職を迫るブラック企業のやり方に対し、「法律を自分勝手に運用している。これを許さないたたかいと、規制する法律をつくるたたかいが必要」と訴えました。
 参加していた就活を終えたばかりという学生=4回生=は、「労働組合というと過激なイメージだったけど、楽しい企画だった。仕事の魅力紹介やブラック企業の見分け方など、就活前に知りたいことが多かった」と話していました。