福島原発事故は終っていない 原発ゼロネットが緊急報告会
原発ゼロ京都ネットワークは1日、京都市下京区の企業組合センターしんまちで「緊急報告会 原発ゼロをめざして」を行いました。日本共産党中央委員会原発エネルギー対策委員会の鈴木剛氏が、福島第一原発の現状と安倍政権の原発推進施策の問題点について講演しました。
鈴木氏は、5月に同党の志位和夫委員長らとともに福島第1原発敷地内に入り、調査した内容を報告。原発敷地内が最大数千マイクロシーベルトもの放射線量を計測し、毎日汚染水が400トンと増え続け、敷地内のタンクが2年半で満杯になってしまうなど多くの問題を抱えていると指摘し、「福島原発事故はまったく収束していない。この状況の中で安倍首相は原発再稼働、原発輸出などを打ち出し、福島県民や議会から怒りの声が上がっています。原発推進政策は明らかに破綻をしている。原発をなくしたいという国民運動と共同して、原発即時ゼロを実現させよう」と述べました。
原発ゼロネットの宗川吉汪共同代表(日本科学者会議京都支部事務局長)が「規制庁の動きが報道されているが、あくまで原発を動かすための審査にすぎない。今こそ原発をすべてゼロにするための運動を大きくしよう」とあいさつ。首相官邸へ抗議のメールや意見を寄せること、原発問題の学習をさらに強めることなどが提案されました。