平和憲法を守れ 乙訓のつどいに330人
「平和憲法が危ない!9条を守る乙訓のつどい」が1日、長岡京市中央公民館市民ホールで開かれ会場いっぱいの330人が参加しました。9条守る乙訓ネットや地域の9条の会などによる実行委員会が主催したもの。
実行委員会代表の望田幸男氏が開会あいさつし、元京都キリスト教協議会会長の大江真道氏と憲法九条京都の会事務局長の小笠原伸児弁護士が講演しました。
大江氏は、明治時代に大日本帝国憲法がつくられたのと同時に軍人勅諭がつくられ、日本が戦争へと突き進んでいったことや、軍隊には人権がなく、あるクリスチャンとお坊さんの2人が捕虜を銃剣で刺し殺す命令に従えず、犬以下として辱めをうけたことなどを述べ、「今の憲法は血を流して勝ちとったものです」と憲法9条の大切さを訴えました。
小笠原氏は、衆議院では改憲をめざす勢力が自民、公明で325議席、維新とみんなの党をあわせて76%の多数派だと指摘。憲法で1番大切なことは、個人の尊重(13条)という考え方で、個人の尊重原理から現行憲法の基本3原則(国民主権、基本的人権の尊重、平和主義)が生まれたと述べ、「自民党の改憲草案は国民のための憲法から国家のための憲法、国家のために国民をしばる憲法に変えようとしている」と批判しました。そして、戦争する国では基本的人権よりも軍事的価値が優先され、アメリカの海兵隊の訓練は来る日も来る日も「殺しの訓練」であり、自民党のいう国防軍ができればどんな日本になるか考えて下さい、と呼びかけました。
改憲に対
参加者からは「殺してはいけない、真の宗教者のすばらしさに感動しました。自分のできることをやりぬいていく決意をしました」「立憲主義の理念がよくわかった。空気のような存在の憲法のすばらしさを若い人に伝えていきます」などの感想が寄せられました。(梅林)