夫を「軍人」にするな

舞鶴市 現役海上自衛官の妻

 夫は海上自衛隊に約30年勤めています。学校に通う3人の子どもの父親でもあります。万が一の時に日本を防衛するために命懸けで働いています。海賊対策のためソマリア沖に派遣されたり、東日本大震災の救援のため被災地でも活動しました。家族と離れ活動している間は、夫の身に何か起きたらどうしようと不安を抱えながら帰りを待っていました。
 安倍首相が国防軍を創設すると主張しています。自衛隊を「軍隊」に変えて、他国と戦争できるようにすることは反対です。戦地に派遣される隊員の家族はどれだけ不安な気持ちになるでしょうか。夫を「軍人」にされたくはありません。
 さらに安倍首相は集団的自衛権の行使の検討を口にするなど、米国と一緒に海外で戦争する国にしようとしています。日本の防衛と無関係の米国の戦争に巻き込まれ、隊員の命が危険にさらされることは許せません。
 母親の立場からは、子どもたちの命を奪う戦争には絶対反対です。憲法9条を守る平和な日本が一番です。9条を変えて「軍隊」をつくる政治にはなってほしくありません。(「週刊しんぶん京都民報」2013年7月14日付掲載)