1票争う大激戦、比例5議席・倉林さん勝利を 伏見区で志位委員長気迫の訴え
1票1票を争う大激戦・大接戦となっている参院選(21日投票)最終盤の19日午後、日本共産党の志位和夫委員長が3度目となる京都入り。伏見区東大手筋交差点で倉林明子京都選挙区候補とともに街頭演説し、「安倍政権の暴走に対決する日本共産党を躍進させてほしい。『日本の夜明けは京都から』のたたかいで比例と選挙区、2つの勝利を勝ち取らせてほしい」と力を込めて呼びかけました。
炎天下、約800人の聴衆が交差点四角を埋め尽くす中、志位氏は冒頭、最終盤の情勢について、「比例代表選挙で日本共産党は激しく追い上げていますが、まだ目標の5議席に届いていません。残る2日間の頑張りが勝負を決めます。京都選挙区では、当落線上の大激戦、大接戦です。『日本の夜明けは京都から』と言えるたたかいで、比例5議席と倉林さんの勝利を勝ち取らせてほしい」と呼びかけました。
続いて志位氏は、自民党政治からの「4つの転換」をめざす日本共産党の抜本的対案を説明。この中で、憲法問題にかかわって、自民党・石破幹事長が「国防軍」の命令に従わない場合は軍事裁判所で「死刑になる」と発言していることを批判し、「『死刑』のおどしで戦争に駆り立てるような自民党改憲案に断固ノーを突き付けよう」と訴えました。
また志位氏は、争点のどの問題でも「自共対決」が鮮明になるもとで、他の野党が「何でも反対の共産党」と攻撃していることについて反論。「6割の法案には賛成しており、事実と異なる」とした上で、「どの問題でも国民の立場に立った建設的提案をしている。国民の立場に背く間違った政治に堂々と反対するのは政党として当然の態度だ」と述べました。そして、選挙戦で「安倍政権の暴走に対決」すると主張している民主党について、「(自公と)一緒になって暴走してきたのは誰か。消費税大増税を通したのも、TPP交渉参加や原発再稼働を決めたのも民主党政権だ。さらに京都の民主党陣営は自公に“票ねだり”までしている。これでどうして対決できるのか、国会で自公の使い走りになるだけだ」と厳しく批判しました。
倉林候補は、「国会で弱いものいじめの政治に対して、“ならぬものはならぬ”の精神で正面から対決したい。京都の代表として、TPP参加阻止、原発ゼロ、消費税増税中止、憲法守れの声をそっくり国会に届けさせてほしい」と力を込めました。
伏見区の実家に帰省中という東京都世田谷区在住の太田真知子さん(36)は、「2歳の子どもが保育所に入れないので、仕事ができずに困っています。保育所を増やして子育てしやすい環境をつくってほしい。家計を圧迫する消費税増税もやめてほしい」と期待を語りました。
足を止めて演説に聞き入っていたフリーターの男性(24)は、「雇用問題で一番まっとうなことを言っているのが共産党だと思う。『人間を使い捨てにする社会ではいけない』という訴えに共感します。ちゃんとした雇用のルールをつくってほしいので、共産党を応援したい」と話していました。