イラク・アフガンの平和願う 京田辺でへいわのつどい
京田辺市平和都市推進協議会・京田辺市・京田辺市教育委員会が共催した「平成25年度京田辺市平和のつどい」が11日、同市で開かれました。戦争の犠牲者を悼み平和を祈念する黙とうがささげられ、続いて広島市長、長崎市長、沖縄県知事から寄せられたメッセージが披露されました。
7月末に取り組まれた「平和を考える小・中学生ひろしま訪問事業」に参加した市内の小中学生20人を代表して、2人の小学生が感想文を発表しました。小学6年生の女の子は、原爆資料館の見学や広島市で被爆者の体験談を聞くことを通し「命の尊さを学ぶことができた。これまでは戦争のことをあまり考えたこともなく平和の大切さもわからなかったけど、広島へ行って学ぶことでよくわかった。学んだことを友だちにも話して一緒に平和のために祈りたい」と感想を述べました。小学5年生の男の子は「今まで知らなかった多くのことを広島市で学びました。世界にはまだ多くの核兵器があり戦争も続いている。核兵器をなくし誰もが平和に暮らせる社会をつくっていかなければならない」と語りました。
フリージャーナリストの西谷文和さんが「イラク・アフガンの子どもたち」をテーマに、イラク、アフガニスタンの実情を伝える講演と取材してきたビデオなどを紹介。西谷さんと一緒に2010年にイラクの難民キャンプを訪問した笑福亭鶴笑さんが「パペット落語」を披露しました。
西谷さんは「アフガニスタンでは30年以上戦争が続いており、子どもたちは平和ということを知らない。学校にもいけない子どももたくさんいて、平和とは何かを教えるのも難しい。きちんとご飯を食べられるようにすること、学校へ行けるようにすることが大事。ここではまだ戦争が続いていることを知ってほしい」と訴えました。
笑福亭鶴笑さんは、難民キャンプでは「笑って元気になってもらう。安心できる空間でこそ笑うことができる」と語り、南京玉すだれや紙きり、パペット人形を使った落語を上演しました。
つどいでは、京田辺市長も加盟する「平和首長会議」(「平和市長会議」から2013年8月に名称を変更)が呼びかけている「核兵器禁止条約の交渉開始等を求める署名』用紙も参加者に配られ、「つどい」終了後に署名に協力する市民も数多く見かけられました。(青木)