悲惨な戦争くり返さないで 30回山科戦争展
第30回山科平和のための戦争展(同実行委員会主催)が22、23の両日、山科区四ノ宮の円光寺参道で行われ、六地蔵めぐりでにぎわう中、約2000人が訪れました。
展示では、オスプレイの訓練が滋賀県の高島市にある自衛隊基地で行われるという23日付の京都新聞や沖縄県宜野座村での米軍ヘリ墜落事故を報道する沖縄タイムズと琉球新報、京丹後市への米軍レーダー基地建設の危険性を指摘する京都民報などが張り出されました。また、現行憲法と自民党の改憲草案を比較し、削除された部分や国防軍を規定した部分を書きだし、自民党の石破幹事長の国防軍の命令を拒否した場合「最高刑の死刑もあり得る」との暴言も展示。安倍自民党内閣の軍拡路線を厳しく批判しています。
広島・長崎への原爆投下直後の写真や放射能の植物への影響などの資料パネル約100点も並べられました。
お盆のテレビ番組で戦争報道を見て気になって来た西山大樹さん(19)さんは「番組で見た戦争は本当に悲惨だった。最近の安倍首相の発言や行動は戦争の方へ向いている気がして不安になる。9条は変えなくていいし、危険な原発もいらない」と話し、熱心に展示を見ていました。
同実行委員会の辻田烝治代表は「30年という長きにわたって続けてきた先人たちの努力に頭が下がります。右傾化する自民党政治を食い止める力の一部として若い人たちにもっと伝えて行く努力をしなければいけないと思っています」と話していました。
日本共産党の倉林明子参院議員と北山忠生、宮田えりこ両京都市議も訪問。倉林参院議員が「このバッジでとことん頑張らせてもらいます」とあいさつ。「ほんまにうれしい。負けなしの京都代表や。きばってや」とエールが送られました。
30周年を記念して、12月8日に展示と文化行事が予定されています。