長~いヘビウリ 府立植物園
集中豪雨の後は猛暑もちょっと一息の京都市内。猛暑で訪れる人もまばらだった左京区の府立植物園にも待ちかねたように来園者が増えてきました。同植物園の「四季彩の丘」園にはさまざまな草花が植生されていますが、中でもウリ科棚コーナーは訪れた人を楽しませています。以前は北門近くにあったウリ棚が同園の北西に新装されたウリ棚に移設されました。ウリ科植物の実がいっぱい棚にぶら下がり、見応えがある頃です。
ウリ科の炒め物にしたりのゴーヤ(ニガウリ)や懐かしいヘチマ、15センチほどの箱形のヒョウタンマランカやアップルガード、長いヒョウタン型の大瓢タワーは、ヘビのように曲がりくねった150センチはある長いヘビウリ(ウリ科カラスウリ属の1品種で、花は民報WEB6月28日付けカラスウリ(ウリ科カラスウリ属)の花とまったく同じ形状です。筒状のツルクビカボチャ、京野菜の鹿ケ谷カボチャ(ウリ科カボチャ属)、ずんぐり型のバターカボチャ(ウリ科カボチャ属)、ウリ科スイカ属の直径15センチほどの黒っぽいコロシントウリ、オレンジ色の綿帽子を被ったような観賞用のオカメカボチャ(ウリ科カボチャ属)など種類もたくさんあります。
来園者もウリ棚ではゆっくり楽しみながら鑑賞しています。大阪高槻から来演した10人ほどの女性グループのみなさん(写真)の感想は「見たことないようなウリがとてもおもしろいです」「今にも動きそうなヘビウリにビックリ」「私はオカメカボチャがとても可愛いくて気に入った」「このでっかい瓢箪、とても重たかった。よくぶら下がっていられるね」「ほんと蒸し暑さも忘れて見入っていました」「こんな所があるなんて来て良かった」「オレンジ色に熟したゴーヤは甘いんです。これを細く切って、バナナと牛乳でミキサーでジュースにするととても美味しいですよ」などなどみなさん笑顔で感想を述べていました。8月末までが見頃でしょう。(仲野良典)
京都府立植物園=市営地下鉄「北山駅」3番出口すぐ:JR「京都駅」と阪急「烏丸駅」から地下鉄乗り換え「北山駅」下車:京阪「出町柳駅」からは市バス又は京都バス「植物園前」下車徒歩5分:70歳以上入園無料(公的証明必要)・駐車場有料・開園時間9時~17時(入園は16時まで)・同園TEL075・701・0141。