神川のまちを良くする会 「神川のまちを良くする会」(準備会)は25日、京都市伏見区の神川出張所で水害問題について考える「防災を語り合うつどい」を開き、約50人が参加しました。
 伏見区内で998件もの床上・床下浸水(26日現在)が発生した台風18号被害で明らかになった問題点や、水害・防災の課題などについて国土問題研究会の中川学事務局長が講演しました。
 中川氏は、1953年の台風13号、04年の台風23号、昨年の府南部水害などこれまでの府内の水害の歴史を紹介し、今年の18号被害の特徴について「府下全域で15日から16日にかけて200~300ミリの大雨が降り続いた。ダムの水量も限界に達した」と指摘。ダムや連続堤防などのハード対策による治水に限界がきていると述べ、「輪中堤や宅地のかさ上げなどで住居を守り、水を貯めることのできる貯留施設や水を逃がすことのできる土地の利用規制などへ転換する必要がある」と解説しました。
 参加者から「まさか今回浸水するとは思っていなかった。行政は水害を起こさない手立てをうってほしい」「避難所へ行けというが、周辺が浸水したら動けない。どう判断して避難対策をすればいいのか」など水害や防災について意見・質問が相次ぎました。