「原子力ムラ」の狙いは何? 吉井英勝氏が講演
右京原発ゼロネットワークは28日、京都市中京区の京都アスニーで日本共産党の吉井英勝・前衆院議員を招いた講演会「原発はなくならないのか―福島原発事故から考えるエネルギーと地域再生の課題」を開き、114人が参加しました。
吉井氏は、放射能汚染水を流し続ける福島第一原発について「汚染水流出を止めようとすると、止水壁建設に1000億円かかるなど莫大な予算が必要。東京電力を維持するため、コストをかけたくない政府や財界の思惑が対応を遅らせている」と厳しく批判しました。
また、原発事故前から国会で津波や地震によって全電源喪失が起こる危険性を追求した論戦を紹介。国や電力会社が「日本の原発は安全」「全電源喪失は起こらない」と強弁しながら原発事故を起こしたことについて「『原発安全神話』にとらわれたことが、原発事故を招いた」と強く批判し、「原発メーカーやゼネコン、メガバンクなどでつくる『原子力ムラ』の人間たちはいまだに、原発再稼働や輸出で大儲けしようと考えている。原発即時ゼロの国民的世論を広げ、再生可能エネルギーの爆発的普及を実現しよう」と呼びかけました。
元「五つの赤い風船」のフォークシンガー・長野たかしさんが原発ゼロを訴え、ライブを行いました。
同会は、今回の講演会を含め3回にわたって原発ゼロに向けての学習会を行う予定です。