消費税増税実施に86%が反対 新日本婦人の会京都府本部は1日、増税実施の是非を問うシール投票を京都市下京区の京都タワー前で行いました。通行人の86%が4月からの実施に反対しました。
 投票は、「きっぱり中止」、「延期」、「予定通り実施」を問うもの。65人が応じ、うち「中止」と「延期」が計56人(86.2%)、「予定通り実施」が9人(13.8%)でした。
 タクシー運転手の男性(47)=大阪市=は、「きっぱり中止」に投票。「業界は仕事がない。増税が決まったというムードで、先週からさらに客が減ったように感じる。増税になれば先行きが不安です」と話していました。
 「きっぱり中止」に投票した女性(62)=大阪市=は「10月から年金が減り、来年に増税では負担がますばかりだ。国民の暮らしの実態を無視した増税実施には怒りを覚える」と訴えました。
 修学旅行で訪れた馬場尚希さん(15)=東京都八王子市=は「延期」に投票。「消費税が上がれば物価も上がり、ものが売れなくなる。無職の人が増えてしまう。国が赤字になっているのはわかるけど、どうするかはもっと国民の声を聞いてから決めて欲しい」と話します。
 「延期」に投票した女性(40)=京都市下京区=は「景気なんか全然良くなってないのに消費税を上げてもらっても困る。うちは市内の移動はすべて自転車、夫のビールも買わずに節約している。国は増税する前に、無駄づかいをやめ、税金の使い道を考え直すべき」と語ります。
 同会の森下総子会長は投票結果について「安倍内閣による増税強行は、国民世論に背く行為であることが浮き彫りになった。新婦人は増税中止のためにこれからも奮闘する」と語りました。(「週刊しんぶん京都民報」2013年10月6日付掲載)