子ども見守るサザンカの花
東山区にある月輪小学校の正門に雨上がりで太陽の日差しをいっぱい受けてサザンカの白い花が咲いています(写真)。
サザンカの原産は日本だから学名はCamellia sasanquaで、カメリアはツバキでそのなかのサザンカということです。この和名のサザンカは中国が語源。ツバキ科を中国では「山茶」といい、その花だから「山茶花」。しかし、ツバキの兄弟ではあるが椿の花ではなく、あくまでサザンカは別種の山茶花ですが同科同族のツバキ(椿)ととてもよく似ています。花の読み方は「サンザクワ」や「サンザカ」などが変化しながら現在の「サザンカ」になったと言われています。
所によってはイワハナビ(岩花火)やヒメツバキ(姫椿)などとも言われています。花は白色で花弁は5個で平たく咲いています。園芸種では紫をおびたピンク色で半八重の花や紅色のぼかしが入った花などもあるようです。町中の園庭や垣根などによく見かけます。花が散るときは椿と違い花弁一枚ずつ散っていきます。開花期は長く10月から翌年の2月頃まで咲き続けます。ちょっと立ち止まって鑑賞してください。(仲野良典)
「寒い日だ 山茶花の大きな木が いっぱい花をつけている 美しく気を張っているらしい」(八木重吉)