ガンジーの会・末延芳晴 非暴力、反戦、平和を訴える「ガンジーの会」主宰者で文芸評論家の末延芳晴さん(71)=北区=は、参院で審議入りした秘密保護法案に抗議して、28日正午から賛同者ら6人と四条大橋で24時間の断食を呼びかけました。
 末延氏は「解釈次第であらゆる情報が『保護』対象になり、国民の知る権利、表現の自由が侵害される。主権在民という憲法の枠を超えて国家が人民を優越することは恐ろしいことであり、あってはならない」と厳しく指摘しました。
 賛同者らは「秘密保護法案に賛成か反対か」の投票を約1時間呼びかけ、63人が投票に応じ、うち59人が反対を表明。枚方から訪れた女性(61)は「衆議院での強行可決はひどい。安倍政権の強引な政治運営に危険なにおいを感じる。何とかして廃案にしたい」と話していました。
 末延さんの行動を新聞で知って八幡市から駆け付けたのは茨芳弘さん(59)。「今までは政治に無関心でしたが、孫が生まれてから原発問題や憲法改悪などに関心を持つようになった。安倍首相の危険な動きの先に戦争の動きを感じる。何とかしなくてはと思った」と道行く人に秘密保護法の危険性を訴えていました。
 同会は自衛隊がイラク戦争に派遣された2004年1月に発足。自衛隊が撤退するまでの5年間、賛同者が交代で断食を続ける「リレーハンスト」を続け、のべ4000人以上が参加しました。「自ら行動を起こすことが大切だと思う」と自身が週3回断食する事もあったと言います。
 今回の断食は、コーヒーやお茶、お酒を断つことも含めて幅広い人へ呼びかけています。賛同の表明は、同会ホームページからできます。
自衛隊イラク派遣反対ハンスト・リレー・マラソン