幸せ呼ぶスノードロップ
花もかわいいし、名前もかわいいスノードロップの白い花。学名はGalanthus(gala=乳、anthos=花)でヨーロッパ原産。3枚の白い花弁と真ん中に緑色の芯があります。夜になると花を閉じ、昼間吸収した暖かい空気を保管して寒さをしのぐとか。日本ではクリスマス頃から早春に咲く花です。写真は府立植物園の森林圏で群がって咲いているスノードロップ。写真家2人が位置を変えながら、「かわいい花でしょう。でも、背が低くて、入ってはダメだし、なかなかポジションが取りにくくて撮影がね…」とシャッターを何度も押していました。
スノードロップは、ユリ目ヒガンバナ科ガランサス属の一品種でヨーロッパや北米では冬の終わりから春を告げる花として親しまれています。ところがイギリスではこの花は修道院や墓地の跡地ななどに自生しており修道士の服装に似ていているから死、葬式を連想(日本では彼岸花が死の連想)するマイナスイメージ。逆にプラスイメージとしてキリスト教の聖燭節=キャンドルマス:Candlemasといい、聖母マリアが神殿に連れてこられた祝福の意味を込めて「マリアの清めの祝日」とも。またヨーロッパの多くの地域全域ではこの花を持ち帰ると家族みんなが清められるとか、エデンを追われ嘆くアダムとイブに天使達が雪をスノードロップに変えて励ました(だから「雪のしずく」の名前も)など、民族や地域によって多様な伝説が生まれます。
花言葉は「希望」、「慰め」、「楽しい予告」などプラスのイメージ。来年は府知事選です。福祉・医療切り捨てや米軍レーダー基地建設や消費税増税、年金・医療切り下げなどに抗して、平和憲法が私たちの命と暮らしに生かされる希望いっぱいのスノードロップの府政が生まれるよう頑張りましょう。(仲野良典)
「京の里 スノードロップ 春を告げ」