岡田鉄平ツアー クラシック音楽を演奏する長岡京室内アンサンブルの元バイオリニストの岡田鉄平さんが2日、自らのユニット結成10周年記念ツアーを京都市上京区の府立文芸会館で開催し、古巣京都への凱旋を果たしました。京都女子高等学校オーケストラクラブも共演し、花を添えました。
 ユニットはピアニストの杉浦哲郎さんとの「スギテツ」。クラシック音楽に、日本の童謡や歌謡曲、電車の効果音などを掛け合わせるユニークな編曲で脚光を浴びています。
 コンサートでは、アマデウス・モーツァルトのセレナーデとNHK連続テレビ小説「あまちゃん」のテーマソング、ロッシーニの「ウィリアム・テル序曲」と時代劇「暴れん坊将軍」のテーマソングをそれぞれ“ブレンド”した作品などを披露し、笑いを誘いました。
 岡田さんは、ベートーベンの交響曲「運命」と童謡「犬のおまわりさん」をかけあわせた作品で左手に犬のぬいぐるみ付きの手袋を着けて演奏したり、鳥の鳴き声や歌手の物まねをする“超絶技巧”を披露。唯一、純粋クラシックを演奏したバッハの「無伴奏パルティータ」では、抑制を効かせた深い音色で、観客を魅了しました。
 「音楽を学んだ京都の地で、初めて自らの公演ができて光栄。世話になった人々に改めて感謝したい」と語りました。
 今後関西での公演は15日午後3時から、神戸市の新神戸オリエンタル劇場で開催します。詳細は同劇場TEL078・291・1100まで。