6の日行動 「3・6秘密保護法廃止6の日行動(ロックアクション)in 伏見」が雪舞う6日、伏見西大手筋商店街でアピール&署名行動が取り組まれました。岩佐英夫氏(弁護士)、榎本栄次氏(日本キリスト教団牧師)、汐崎啓子さん(桃山ピースアクション)ら伏見の有志6人がよびかけているもの。ネットでの呼びかけに上京区から駆けつけた女性を含め29人が参加し6人が訴えました。司会には新婦人伏見支部の秋山啓子支部長が担当し、この取り組みの主旨について訴えました。
 スピーチでは「桃山ピースアクション」若者の佐々木真紀さんが「ヒロシマの有る国」をきれいなオカリナ音を響かせて演奏。道行く買い物客はしばし立ち止まり聴き入っていました。佐々木さんはこの曲が生まれた経緯を語り、「30年も前につくられた曲ですが、今においても当てはまるのでは。東京電力福島原発事故は収束もしていないのに、原発再稼働を急ぎ、特定秘密保護法を強行採決、憲法解釈を変えて戦争できる国づくりがすすめられています。今私たちは手足を動かさなければ、後に自由のない暗い社会になる。秘密保護法廃止の署名にご協力下さい。そして、子どもたちに恥ずかしくない社会を残していきましょう」などと訴え、共感を呼びました。
 日本キリスト教団伏見教会の宮川経範牧師は「私は今日、この日本の民主主義の終わりを憂えて、ここに立っています。政治を行う側が『都合の悪いことは秘密にして、市民に分からないようにしてしまえ』という法律です。戦前1941年に制定されたあの治安維持法よりも恐ろしいと言われています」と述べ、牧師だった祖父は、治安維持法が施行されていた戦時中、どこにいくにも特高警察に尾行されていたことを明かしました。日曜日の礼拝の時も、教会の中まで特高が来て礼拝堂の最前列に座り、厳しい視線を投げかけ、一言一句をチェックし、戦争に反対するような言動をすれば即逮捕という極度の緊張の中で説教を続けたことを紹介。小学生だった父は、学校でスパイ扱いされ、「鬼畜米兵の宗教・耶蘇教を信じているのだからな」といじめられたことも語り、「この時代、そんな馬鹿なことは起こらないだろうと思っておられるでしょう。しかし、私は真剣です。親が我が子を戦争に送り出し、お国のために死んで来い、などと言わなければならない馬鹿なことが、今現実の目の前まできているのです」と訴え。日本政府の武器製造と輸出、国家安全保障基本法、集団的自衛権など危険性を説き、「“秘密保護法をロック”を合い言葉に闘います。職場で、学校で、趣味の場で、あらゆるところで、平和主義と民主主義の回復、国民主権の再確認を話し合ってください」と呼びかけました。聴衆していた沿道の人達は感銘を受けておおきな拍手が送られました。
 伏見シルバー9条の会、9条を守る伏見業者女性の会らが訴えました。(仲野良典)