和束の茶苗木植樹に大阪からも
茶の産地・相楽郡和束町の若者らが地域PRと交流を目指すプロジェクト「ゆうあんビレッジ」は19日、同町の観光農園で、茶の苗木植樹を体験しました。
観光農園はNPOわづか有機栽培茶業研究会理事長の中井章洋さんが所有しているもので、「和束の茶の良さを多くの人に知って欲しい」と企画に協力しました。
地元、大阪、兵庫などから集まった約30人の参加者は、あらかじめ空けられた穴に1本ずつ苗木を植え、バケツリレーで運んだ水を染み込ませるように散布。保湿・雑草対策用のわらをしきつめました。
地元の専業農家・岡田真吾さん(46)は「同世代で辞めていく茶業農家あり、将来が不安だったが、最近、町外から関心を持った人が来てくれて勇気づけられる」と微笑みます。
「以前の企画に参加し気合の入り方やスタッフの人間性に魅せられた。ここに来ると楽しくなる」と大阪市から参加した八木麻子さん(26)=教師=。
中国人やオーストラリア人の教え子と初めて参加したクリスティーナ・L・アイゼンハワーさん=関西外国語大学講師=は「日本の農業に触れる機会を探していた。規制団体が交流を企画する米国と違い、ここは個人のつながりで集まるので親近感が持てる。景色も人も素晴らしい」と話し参加者と握手していました。
一行はこのあと、古民家でピザを食べながら交流しました。