九条の会は多数派形成の軸 亀岡九条の会10周年
「憲法九条守ろう亀岡の会」は17日、ガレリア亀岡で結成10周年を迎えた記念講演会を行い、市民ら約100人が参加しました。
憲法改悪阻止各界連絡会議(憲法会議)の平井正事務局長が「憲法をめぐる情勢と私たちの課題―安倍政権の右翼的反動的暴走とのたたかい」と題して講演。改憲や集団的自衛権容認めぐる策動の歴史やねらいについて詳しく述べ、今年末にむけた日米防衛協力のガイドライン改定に向け改憲戦略は新段階に来ていると指摘しました。一方で、各紙の世論調査を示して、集団的自衛権行使容認をはじめとする平和施策の転換に対する反対が根強いと強調。「九条の会が各地で増え、7000を超えた2008年には、読売新聞の世論調査で9条を変えないという数字が上回ったことは画期的。東北6県では首長による九条の会が生まれた。明文改憲も解釈改憲も許さない力として地域の九条の会が果たす役割は大きく、多数派形成の軸だと期待している」と述べました。
京都憲法会議の上田勝美龍大名誉教授が「安倍改憲内閣の野望と暴走―安保法制懇の報告と展開」として、戦争する国に向けて暴走する安倍内閣の危険性を指摘。安倍内閣の違憲の政治に対して断固抗議するとともに平和憲法の実質化に向け、主権者の政治意識と歴史の担い手としての意識の高揚、深化の必要性を強調しました。
亀岡九条の会の原田貞蔵事務局長が、6月9日に宣伝署名後、提灯デモを行うことや集団的自衛権行使に反対する新たな国会請願署名に取り組むことを提起しました。