ロックアクション in 伏見 「12・6秘密保護法強行採決…私たちはこの日を忘れない」─伏見の有志が呼びかけ毎月6日に行動している「ロックアクション in 伏見」が6日の昼休み、龍谷大学深草学舎キャンバス門前で「なくせ秘密保護法! 戦争への道許すな!」と宣伝行動をしました。老若男女28人が参加し、横断幕やプラスターにチラシや廃止署名活動、秘密保護法と集団的自衛権の賛否シール投票やリレースピーチなど多彩な取り組みを展開。梅雨入りの雨もやみ、スピーチやギター演奏に聴き入る学生や署名に応じ、チラシを受け取る学生、シールを貼るなど積極的な反応でした。
 スピーチには、平和を望み、毎週金曜日の関西電力前での行動などで活躍している桃山ピースアクションのメンバー・佐々木真紀さんがオカリナで美しく独奏。「この曲は、本来の自分を受け入れ輝きを取り戻す曲です。いま私たちは、格差社会の中で自己責任や競争にさらされています。与党が集団的自衛権行使、武器輸出三原則廃止、米軍と自衛隊の統合運用、特定秘密保護法の制定など安倍政権の戦争準備の強行が不安です。一緒に戦争する国はイヤ!とはっきり言いましょう」と呼びかけました。
 行動するミューシャンの川口真由美さんはギター片手に沖縄民謡の「安里屋ユンタ」を保護法廃止の替え歌で熱唱。西山浄土宗の僧侶・田邊修一さんは法衣姿で「秘密保護法廃止、戦争する国にするなと、宗派を超えて宗教者も立ち上がっています」と訴えました。明日の自由を守る若手弁護士の会=「あすわか」の清州真理弁護士は、「秘密保護法は憲法違反であり、戦争の道であることははっきりしています。今からでも間に合います。一緒に廃止の声を上げていきましょう」と述べ、憲法を蹂躙する秘密保護法の危険性を分かりやすく説明しました。2人の子どもの母親、馬場彩佳さんは「テレビや新聞など見ていると、安倍さんの暴走があれよあれよという間に打ち出されて一体どうなるのか心配です。戦争は知らないけれど、戦争が再び起こるのではないのかと心配。子どもらに平和な世の中を残したい」と語りました。京都子どもを守る連絡会の手塚良子さんは、戦争を体験した世代として、伏見にあった陸軍16師団の歴史を語り、「約100年前にここら一帯に大きな陸軍の基地が造られました。戦争末期フィリピン戦線に多くの兵士が送られて、師団はほぼ全滅。そして戦後、新しい平和憲法のもとに、この地には、京都教育大学、その附属高校、聖母女学院、深草小・中学校に藤森中学校や龍谷大学など平和な教育の場、学校が建設されました。だから、二度と戦争の道を歩ませてはなりません。若いみなさん、是非考えて」と訴えました。
 シール貼りでは「集団的自衛権行使に」賛成3人、反対30人、わからない2人。「秘密保護法に」賛成6人、反対31人、わからない5人で多くの学生が反対の意思を表示しました。「ヤッパリ戦争はイヤですね。平和がいい」と秘密保護法廃止請願書に署名した学生も。
来春のいっせい地方選挙の候補者である日本共産党の山根智史さんは龍谷大学の卒業生。自己紹介して安倍政権の暴走を龍大生と一緒に阻止したいと決意を述べました。
 専門学校生の西川晃さん、飛び入り「ふしみ原発ゼロ」パレードの会の岡田計男さんらが若い世代として学生たちに、集団的自衛権や秘密保護法を一緒に考えて行動して行こうと呼びかけました。(仲野良典)