子どもの権利保障の歴史をたどる DCI京都セクションが学習会
DCI(子どもの権利のための国連NGO)京都セクションは15日、京都市左京区の京都教育文化センターで学習会を行い、約40人が参加しました。
日本の国会で子どもの権利条約が批准されて20周年を迎えることを記念し、DCI京都セクションでは5回にわたる連続学習会を計画されています。その第1回として「子どもの権利保障の歴史をたどる」というテーマで開催されました。
講師はDCI日本の副代表で、子どもへの権利保障の歴史とあり方を長く研究してきた教育学者の堀尾輝久さん。講演では、ルソーに始まる子どもの権利保障や戦前の日本にも子どもの権利に言及した人々がいたこと、それらが戦後のユネスコ憲章や子どもの権利宣言を経て「子どもの権利条約」の採択につながったことを数多くの著作を紹介して語りました。講演後の質疑討論では、参加者から講演についての質問のほか、子どもの権利保障の歴史を学んだ感想やそれぞれが重視している論点についての意見が出されるなど、活発な討論を交わし、交流を深めました。
次の第2回は10月4日(土)に「子どもの権利条約の原則と日本での運動」というテーマでDCI事務局長の世取山洋介新潟大学準教授を講師として開催される予定です。(秋山)