大飯原発差し止め判決学び運動広げよう きたかみ原発ゼロネット
きたかみ原発ゼロネットは6月28日、福井地方裁判所の大飯原発再稼働差し止め判決の画期的な内容を学び運動を広げようと社会福祉会館で学習会を開き、福井県おおい町の猿橋巧・日本共産党町議が判決の内容や運動の経験を語りました。会場いっぱいの56人が参加しました。
北上革新懇の三木一弘代表は、沖縄を除く9つの電力会社が一斉に株主総会を開き、いずれも再稼働反対の提案を否決したこと、関電は再稼働差し止め判決の直後に控訴するなど国民の願いを無視する姿勢に終始していると批判。学習会を力にしようとあいさつしました。
猿橋さんは、画期的な判決文を15項目のキーワードで具体的に解説。参加者からは「現地の人でないとわからない苦労がよくわかった」、「保守的な地域での脱原発の運動の困難さや、たたかいの中で地域が少しずつでも変わっていく様子がよくわかった」などの感想が寄せられました。
京都脱原発弁護団の大河原壽貴弁護士が、京都における大飯原発差し止め訴訟の取り組みを報告。関西電力が、大飯原発の新規制基準による再稼働審査を通過した上で反論提出を目論んでいたものの、再稼働の見通しが立たなくなり、まともな反論ができなくなっていると指摘。「福井地裁判決が京都の運動にもよい影響を与えている」と述べました。
参加者の交流では、「判決文全文を読みたい」との決意や、原発マネーの問題と原発に頼らない経済政策についての疑問や放射能測定運動の経験、「原発もアスベストも人命を無視した利益優先の企業姿勢は同じ、社会的責任を追及していく」などの発言がありました。
日本共産党の浜田良之府議が、府議会報告。北上地区労から日本を戦争する国にする安倍内閣の集団的自衛権閣議決定の動きに対し、緊急の抗議宣伝行動を提起しました。
代表世話人で北区母親連絡会の植野君子さんが閉会あいさつ。「いろいろな集会がバッティングする中、大勢のみなさんの参加で成功でき、運動が大きく広がっていることを実感する。これに確信を持ち、これからも抗議行動や宣伝行動を続けて行きたい」と決意を語りました。(厨子)