30年目の夏山合宿 たかせ登山隊
「雲に乗って見たい」という園児たちの声に大人が奮起し始まった北アルプス登山を目指す「たかせ登山隊」は、今年で30年目を迎え、子どもや保護者、OBらとともに培ってきた安全登山を今年も実践。8月2日から4日にかけて、初の2泊3日コース白馬三山縦走に取り組み、小学生7人、中学生2人、大人11人の計20人が参加しました。
登山初日、猿倉から出発し照りつける暑さの中を歩き、白馬尻に到着。大人はアイゼンをつけ、大雪渓を行きます。雪の上に乗ったとたん、子どもたちのはしゃぐ声が上がりました。時々立ち休憩を入れながら、ゆっくりと登り、葱平、小雪渓を越え白馬山荘に夕方着。雨が落ち始める中、頂上を往復しました。
うす曇の2日目は、鑓温泉へ行くコースをとり、白馬山荘を出て、杓子岳、白馬鑓ヶ岳、分岐、そして子どもたちにとっては難関の鎖場を越えました。16時に鑓温泉小屋着。子ども達は待望の温泉につかり、山歩きの疲れを癒しました。
最終日はあいにくの曇り。早朝、ヘリコプターでの山岳救助の様子を目の当たりにし、要救者の無事を願うとともに、改めて身を引き締めました。例年より雪の多い雪渓のトラバースでは、子どもの間に大人が入りロープで確保したうえで、雪道をスコップで整理しながら慎重に子どもたちを歩かせました。
小日向山を「最後の登り!」と励ましながら越え、猿倉に15時着。笑顔いっぱいのハイタッチで到着を祝いあいました。(谷口敦子)