京都市山科区の住民らでつくるNPO法人「山科市民共同発電所」(準備会)が設置を目指してきた「市民共同発電所」の点灯のつどいが1月24日、同区で開かれました。同NPO法人の高山三千男理事長(70)が第1号機の完成を祝うとともに、「再生可能エネルギー普及へ、2号機、3号機の設置へ頑張ろう」と呼びかけました。

住民パワーで太陽光

1号機設置を喜ぶ(左から5人目)本庄さん、高山さんら会員たち1号機設置を喜ぶ(左から5人目)本庄さん、高山さんら会員たち

 同発電所設置の取り組みは、「原発ゼロ・山科の会」の呼びかけで始まりました。原発についての学習会や太陽光パネル設置の進む滋賀県湖南市の見学会などを積み重ね、同準備会を発足させました。同区に住む竹内昭夫さん(70)が所有するアパートの屋根を提供。40人の会員が設置費用の360万円を拠出し、太陽光パネル設置にこぎつけました。

 42枚のパネルが屋根に敷き詰められ、年間予測発電量約1万1084キロワット時、売電収入約37万7000円を見込みます。
 点灯式では、同会の事務局長を務める本庄たかお元府議が「原発ゼロへ、市民の力で一歩踏み出したことを喜びあいたい」とあいさつしました。(「週刊しんぶん京都民報」2015年2月1日付掲載)