子どもの本質は「あそび」にある DCI京都セクションが学習会
DCI(子どもの権利のための国連NGO)京都セクションは2月28日、京都教育文化センター(左京区)で学習会を行い、約20人が参加しました。
今年は日本の国会で子どもの権利条約が批准されて20周年に当たり、DCI京都セクションは今年度秋まで5回にわたる連続学習会を計画しています。今回は、その第3回目として「子どもの生活(余暇・遊び)と児童福祉」というテーマで、東海大学(九州キャンパス)教授の山下雅彦さんを講師に迎えました。
山下さんは、子どもの遊びや学童保育や児童虐待問題などを研究しており、講演では子どもの権利条約に示されている「新しい子ども観」を紹介し、子どもの本質は「あそび」にあり、「ゆとり」がなければ子どもは育たないことを強調しました。少年団の取り組みへの参加や熊本で携わっている様々な事例をもとに、権利条約31条(余暇・休息・遊び、文化的・芸術的生活への参加)の意味を詳しく語りました。
講演後の質疑討論では、参加者自身の子どもの時の体験から今の子どもたちの生活について感じていることなどが出されました。山下さんは、子どもにとって大切なことを含んでいる権利条約31条条文に、より大きな注目を集めるための取り組みの必要性を強調しました。
次回、第4回は6月20日(土)、「子ども観、意見表明権、教育権」というテーマでDCI大阪セクションから石井郁子さん(元国会議員)を講師に迎え開催する予定です。(秋山)