軍隊では市民の命守れない 九条木幡・六地蔵の会つどい
「憲法九条を守る木幡・六地蔵の会」は9日、木幡地域福祉センターで夏の集いを開催し、95人が参加しました。
集いでは、同志社大学教授で「京都96条の会」代表の岡野八代さんが「戦争法案と立憲民主主義」と題して、講演。戦争法案が衆議院で強行採決され、参議院での審議が行われている緊迫した情勢の下で、同法案の強行を目論む安倍首相の本質とともに、立憲主義を歴史的に紐解きながら語りました。
岡野さんは、政府の説明では、集団的自衛権は自国の存立危機の際に行使するとされているが、戦後、アメリカによるベトナム戦争や旧ソ連のアフガニスタン侵攻、9・11後のNATOによるアフガニスタン攻撃など、いずれも「自衛」を名目に大義とはかけ離れた行為が繰り返されてきたことを解説し、「軍隊では市民を守れないことは明白であり、戦争法案は必ず廃案にしなければならない」と強調しました。
会場からは「安倍首相を退陣させるにはどうしたらいいのか」と質問があり、岡野さんは「国会議員の良識に訴え掛けるために、ファクスなどで直接思いを伝えることが大切ではないか」と提起しました。
参加者は「私たちは戦争法案を今国会でかならず廃案にするために、平和を愛し、戦争に反対する全国の市民と力をあわせ、京都宇治の木幡・六地蔵の地から全力をあげることを宣言する」と決意した集会アピールを確認しました。(Y)