4500人が「違憲法案は廃案に」 京都弁護士会緊急府民集会
京都弁護士会は29日、日本弁護士連合会と共催で「平和安全保障法制の今国会での成立NO! 緊急府民大集会」を京都市の円山公園音楽堂で開きました。会場あふれる4500人が集い、安保法案(戦争法案)は「違憲」「廃案」の2種のカードを掲げて意思表示した後、京都市役所までパレードして憲法違反の法案を廃案にしようとアピールしました。
集会では、京都弁護士会の白浜徹朗会長が歴代会長とともに登壇し、「安保法制は違憲だ」という認識は法律家のみならず、いまや国民の声に広がっていると指摘し、「国民の声を集めるのが法案阻止の一番の力になる。あふれんばかりに集まったこの集会が京都府民の声だと確信する」とあいさつ。
講師の小林節・慶応義塾大学名誉教授(弁護士)は、全国各地で法案反対の集会や街頭行動に、国民の参加が増えており、政権を揺るがしていることを紹介。しかし、再度の強行採決はありうると主張し、主権者として次期国政選挙で安倍政権を倒そうと呼びかけました。
政党からは、日本共産党、民主党、社民党、新社会党の代表が連帯してあいさつ。SEALDsKANSAI(シールズ関西)の学生、「安保関連法案に反対するママの会」の発起人の西郷南海子さん、府保険医協会の渡辺賢治副理事長、同志社大学の岡野八代教授がスピーチしました。
日本共産党の井上哲士参院議員は、国会審議を通じて立法事実が崩れ去っていることを指摘し、「強行採決など許せない。何としても廃案に追い込もう」と訴えました。